ヒルザキツキミソウ

AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

ヒルザキツキミソウ

はなさか
はなさか

 ヒルザキツキミソウ アカバナ科 北アメリカ原産 別名 ヒルザキモモイロツキミソウ、オエノセラ・スペキオサ 印象的「?」と感じる方いるかも知れませんね。そう、これは雄しべと雌しべを撮った写真です。

マクロ撮影

 マクロ撮影は撮り方によっては別世界を感じさせます。人の目は普段目にする対象物の基準となる物差しは人それぞれです。肉眼の焦点距離は35ミリレンズでいうと50~85ミリ(ほぼ標準)位だそうです。画角ですと47度~29度、加えて脳が集中できる網膜範囲は数ミリだそうです。35ミリレンズでいうと普通の人は400~500ミリくらいの望遠だそうです。画角ですと6.2度~5.0度、集中するとそんなにズームするんですね。

Nikonのマクロレンズはマイクロレンズといいます。

 ちなみに、ずっと前テレビで観た海上保安庁取材の方の話しに「パトロールしてその後、記憶を思い出して再観察する事がある」みたいなことを言っていたのを思い出しました。網膜・記憶・ズーミング、この一連の動作は並外れですね。例えば、あの船の吃水線は変だったとか、船名とか塗装のはげ具合など「なにかが」おかしいとか。後で思い出せる。すごい!

記憶から再観察なんて凄すぎますね

さくら
さくら

 ヒルザキツキミソウのシベ拡大撮影を見た方は「?」と一瞬感じたけど「シベ」と判断して頂けたら嬉しいです。おそらく0.2秒も掛からず、背景がピンクの花びら、と判断すれば対象物は雄しべ・雌しべと気づきますね。

花にもオス・メスがある

 ここでまた、ちなみに。1輪の花には、いわばオスとメスがあり新しい生命を作る不思議を感じませんか。世代を継いでいくのに違う種を植えないと種子がならない(自家不和合性)植物や樹木もあります。サクランボ、オリーブ、ウメ等々たくさんあります。なぜそうなの? 植物や樹木の生命のメカニズムは動物と違う奥が深ーい生命科学があるのですね。

ヒルザキツキミソウ
ヒルザキツキミソウ

 このヒルザキツキミソウは、1平方メートル位の面積に咲いていた中の1輪です。たくさん咲いていてシベの形や方向は様々。観察していると雄しべ8本が人が半円に並んでいるように見える花がありそれに決定。雌しべと雄しべは離れているから、絞りの設定は16からスタートして最終的には45まで絞って撮ったのがこの写真です。

三脚を使わず手撮りで

 マクロ撮影は被写界深度が極端に深くなるので普通は三脚を使うのが常識。でもこのときは使いませんでした。前回と違い忘れず持って行ったのですがアングルを決めるのに夢中になり手撮りです。手振れ防止はありがたい。
 ピーカンにも助けられ、さらにISO感度大に助けられ(今のカメラはノイズがISO1000でもそんなに気にならない)絞り45にも係わらず何とか撮れました。と言ってもよく見ると「アラ」が有りますのでその辺は目をつぶってください。

ヒルザキツキミソウの花言葉 「無言の愛」「物言わぬ愛」「固く結ばれた愛」「奥深い愛情」「清純」「自由な心」

AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED 1/125秒 f45.0 ISO1000

-AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
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